スタートから3年。
ようやく坂東巡礼満願
2016年から100観音霊場参詣達成を目指して始まった観音霊場巡りも2016年の秩父巡礼、2018年からの西国巡礼、そして2017年からスタートしたものの西国に先を越されてしまい最後になって2019年から再開した坂東巡礼でした。
しかしようやく再開した坂東巡礼も翌2020年に入ると新型コロナ騒ぎが始まり、またまたここで足踏み状態になってしまいました。
それから待つ事約2年、2021年の秋になると少しコロナの新規感染者数も減ってきて、世の中もコロナと共存するWithコロナの流れになって来ました。
坂東巡礼も高齢者が多く、その中の3人は既に後期高齢者に入る年齢です。このままコロナの収束をまっていたらこちらが終息してしまうでしょう。そこで思い切って再開する事にしました。
その後も感染者数が減ったタイミングで少しづつ進めて、ようやく今回の最終回、回数でいえば坂東巡礼第9回となりました。
残っていたのは浅草の浅草寺と横浜の弘明寺の二ヶ所だけなので、この際お礼参りまで一緒に済ましてしまえば時間もお金も助かりそうです。
最終ですから泊まりは少し豪華に信州上田の別所温泉にしました。
坂東巡礼のお礼参りは別所温泉の北向観音と長野の善光寺になっているので宿泊場所としたら申し分有りません。それに今の時期の旅行には割引が効き、長野でも信州割が使え、宿泊費と何にでも使えるクーポンを合わせて一人8,000円もの割引になります。
13番札所 金龍山 浅草寺
出発したのは11月10日の午前5時。余り早い時間に着いてしまっても浅草寺の御朱印を頂けるのは8時からなので早く行ったところで、無駄に待つ事になってしまいます。
それに仲見世通りの店もまだ開いていないでしょう。
毎年この時期は高速道路の集中工事の時期になります。渋滞は覚悟していましたが、多少の渋滞はあったものの、予定より一時間程度の遅れで浅草に到着できました。
思った通り、仲見世通りはまだシャッターも閉まって静かなものです。
空いた仲見世を通り過ぎ、浅草寺に到着して早速御朱印を頂き、残す札所は弘明寺ただ一寺になりました。
個人的には浅草寺の御朱印は数年前の正月に東京国立博物館に来たついでに浅草寺に参詣し既に御朱印は済んでいました。
境内を散策している間に、先ほどまでは閑散としていた浅草寺も僅かな時間の間に随分観光客も増えてきました。修学旅行なのか学生さんの姿が目立ちます。
海外からの観光客も少しずつ増えてきているようで、雷門の周りでは日本語は聞こえないほどでした。
時間があれば東博で開催されている東京国立博物館創立150年記念
特別展の「国宝 東京国立博物館のすべて」でも見ていきたいところですが、今日は長野県まで行かなくてはならないのでこれは諦めます。
14番札所 瑞応山 弘明寺
首都高から湾岸線を西に向かいます。所々渋滞もありましたが、計画通りの1時間半程で最後まで残っていた札所、弘明寺に到着しました。場所は京急「弘明寺駅」前の狭い繁華街になり、かなり分かり難い場所でしたが、事前に確認しておいた事が功を奏し、寺への狭い入り口も難なく見つかりました。
西国巡礼33番目、百観音巡礼百ヶ所目の参詣です。
最後の御朱印も頂き、これで坂東巡礼満願、そして百観音霊場巡りも達成です。
本堂の左手には歓喜天を祀る堂もありましたが、歓喜天は秘仏で見る事は出来ないようでした。
思い起こせば、再開第1回目の第一番に訪れた7番札所の「光明寺」にも境内にあった「歓喜堂」に歓喜天を祀ってありました。勿論こちらも秘仏となっているために見る事は出来なかったのですが.....
最初と最後の札所に「歓喜天」が祀られていたのも何かの縁だったのでしょうか。
イザ長野へ!
そろそろ早めの昼食ととっておいた方が良いのでしょうが、良いところがなく、途中で見つける事にして、長野を目指します。
東名で火災事故!
何処かで東名高速に乗り、海老名JCTからいつもの圏央道に入る予定でいましたが、なんと東名高速では火災事故が起きて通行止めになっているようです。渋滞覚悟で東名高速に乗るか?圏央道の何処かのICを目指すか?さて、どうしよう?
結局八王子ICまで国道16号を行く事にしました。
結果からいえば、この選択は正解だったようで、東名高速の通行止めは夕刻まで続いていたようでした。
八王子の手前の相模原ICから入り、あとは圏央道、関越道、上信越道と乗り継ぎ、上田菅平ICで降りれば、別所温泉まではそれほど時間は掛かりません。
インターから30分ほどで別所温泉到着です。
別所温泉
別所温泉は全体的に宿泊費は高めですが、信州割の5000円引きになり、おまけにクーポン3000円分も付きますから、助かります。
夜は100観音達成という事もあり、楽しい夕食になりました。終わって部屋に戻ってからも宴会は続きましたが、就寝は記憶に残っていませんでした。
一人3,000円のクーポンは燃料代にでも使う予定でいましたが、昨夜の酒+追加でお願いした馬刺しでこれが全て消えてしまいました。
ああー、あの馬刺しは沢山あったから.......
予定が少し狂いましたが、まぁ皆で楽しんだのですから納得です。
しかし、馬刺しの食べ過ぎか、暫くの間は馬も見たくない気分でした。
北向観音
まずは北向観音に行き、御朱印を頂かねば!
この北向観音の本尊(千手観音)は長野善光寺の阿弥陀如来と向かい合っているそうで、北向き観音の千手観音には現世利益を願い、また善光寺の阿弥陀如来には未来往生を願うのだといいます。
現在と未来の片方だけですと片詣りと言われおり、向き合ってる両方をお詣りしたほうが良いと言われるようです。
折角の別所温泉ですので、ここに来れば必ず寄っていく安楽寺に廻ってみました。
安楽寺
まだ時間も早いので、北向観音の門前町?も開いておらず、静かなものです。安楽寺の山門を潜って進むと綺麗な紅葉の谷間に出ました。色づきは今がピークのようです。
安楽寺本堂前から、拝観料を払って、国宝の八角三重塔を見に山登りです。
今日いる8人のうちの5人にとっては、2019年に北国街道を歩いた2日目に別所温泉まで来て歩いていますから懐かしい風景です。
紅葉に囲まれた中に建つ八角三重塔は、これまでに見た三重塔でも一番の見栄えです。でも、自分の好みからいえばやはり日本の塔は八角でなく四角です。八角ではどうしても中国の塔の感が拭えません。一見四重塔に見えますが、一番下は裳階と呼ばれる庇です。
境内を出る頃になったら、団体さんが入ってきて、にわかに賑やかになりました。
こちらは早々に退散し、次の常楽寺に向かいます。
常楽寺
先ほど訪れた北向観音は常楽寺の坊のひとつになっているようで、言わば常楽寺の飛び地みたいなもののようです。前回訪れた時には茅葺きの屋根も葺き替えたばかりで綺麗だったようなのですが、どうも記憶が...
無言館
さて、これで別所温泉内のお寺巡りは終わりにして、もう一つのお礼参り、善光寺に向かいます。
と、その前に近くにある戦時中に美術の勉強をしながらも戦争に駆り出されて戦死してしまった人達の絵を集めた「無言館」という美術館?戦争資料館?に寄ってみました。
ここの館長は水上勉を父にもつ窪島誠一郎氏。
絵そのものは素人の絵なのだから、美術館というより戦争の悲惨さを訴える戦争資料館といったほうがいいのでしょう。
でも、出口で入館料を徴収されるのはチト違和感がありました。
さて、長野市を目指します。
坂城ICから上信越道に入り、長野ICで降りて善光寺近くの駐車場に駐車しました。まずは近くにあった蕎麦屋さんで昼食です。
長野善光寺
北国街道を歩いた時寄った善光寺はガラ空きの状態でしたが、今は観光客で溢れかえっています。実際の感染者数はあの時より今の方が遙かに多いのですが、日本に限らず世界中でWithコロナの考え方が一般的になり、コロナと共存しながらの世界にシフトしつつあるようです。
百観音巡礼完了!
善光寺の御朱印を頂いてお礼参りも済ませ、これで百観音霊場巡礼も完了です。
一人だけでは100観音参詣は実現も難しかったと思います。やはり、ここまで来れたのも一緒に廻る仲間あっての事だったのでしょう。
100観ヶ所を廻るのに要した日数は26日間でした。
これまでは100観音霊場を全て廻るという目標があったのですが、終わってしまった今、さて、何を?
また機会がありましたら、一緒に出掛けたいものです。
長い間、有り難うございました。
坂東巡礼第9回動画はこちら
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すぎやま様
板東結願・百観音満願おめでとうございます
<ブログの大半を拝見しました。伊豆88を再開すべく頂いたデータと「にらめっこ」しています>
※訂正
ブログの大半を拝見==>伊豆88関連ブログの大半を拝見
膨大なブログを数日では拝見できません!
これからじっくり・・・
こちらも早く再開したいのですが、他のメンバーが腰が痛いやら、膝が痛いやら、このままでは何時になったら再開できるのかわかりません。
自分一人で廻る事も考えた方が良さそうです。
何処かでお会いできると良いですね。
頑張りましょう!