四国遍路 5日目 33番 雪蹊寺 〜 38番 金剛福寺

 

四国はまだ雨知らずだ!

昨夜は何のために宿に泊まったのか分からないような一晩でした。
朝早く出ることは昨日フロントで伝えてあったので、6時に宿を出ました。
今日も天気はいいようです。

今日も天気は良いようで、暖かな一日になりそうです

高知城

駐車場からは高知城が近いようなので、桂浜に行く前に寄っていく事にしました。5分ほど走ると高知城の下まで来ましたが、駐車場の入り口を探しているうちに高知城の周りを一周してしまいました。
ようやく見つけた24時間営業の駐車場に車を駐めて、2、3分歩いて高知城の下に到着です。 “四国遍路 5日目 33番 雪蹊寺 〜 38番 金剛福寺” の続きを読む

四国遍路 4日目 25番津照寺〜32番 禅師峰寺

四国遍路も4日目だ!

室戸岬周辺マップ

四国に来て4日目になります。
朝の目覚めは室戸岬の高台にある展望台駐車場でした。
昨夜は車中泊は私一人のようでしたが、今朝になったら他にも2台停まっていました。この2台の車は早々に出発していきました。
駐車場から少し登れば展望台まで行けるようなので登ってみました。室戸岬は南に細長く伸びた岬ですから、その先端の高台からの景色は東も西も海岸線が北向かってにずっと見えています。思っていた以上に高いところにいるようで、標高は250m程になっています。

室戸岬東海岸線

4日目ともなると、身体も気持ちもようやく車中泊の旅に慣れてきたのか、緊張感も解けて気持ちにも余裕が生まれ遍路旅も少しのんびり出来るようになってきたようです。
車内を整理して、4日目のスタートです。
室戸スカイラインを戻らずにこのまま先に進むと、次の札所である津照寺の近くに降りるようです。ならば同じ道を何回も通るよりこちらの道を降りた方が良さそうです。国道に出て、コンビニで朝食を調達して地図を見ていたら、津照寺は昨日夕飯で寄った花月のすぐ近くのようでした。

25番 津照寺 来てみれば昨日の花月のすぐ近くだった

一見、神社の雰囲気です

4日目、最初の目的地は「25番津勝寺(しんしょうじ)」。室戸岬からはそれ程距離もないので10分程度で到着出来そうです。
しかし、寺に近づいたら住宅街の狭い道に入り込んで迷子状態。歩いていた地元の人に聞いてようやく辿り着けました。津勝寺も高いところにあり、今日もまた朝一番は石段登りから始まりました。その石段も凄い急坂で、壁のようにそそりたって見えます。

朝イチから急な石段登り
上から坂を見下ろすと凄い急坂です
鐘楼門の上から

石段の途中にに変わった造りの鐘楼門がありました。朱色で下の通路部分はアーチになっているので、一見中華風の門に見えてしまいます。
登ってこの上から坂を見下ろすと急な石段がなお一層急にみえました。
津照寺の写真は石段と山門しか無かったくらいですから、山門以外にはよほど特徴ある物がが無かったのでしょう。
いつも通りに折りの参詣をして、25番津照寺も無事御朱印を頂き、26番金剛頂寺に向かいます。

26番 金剛頂寺

山門

津照寺は海の側にありましたが、そこから国道55号線を西に進み途中からは山の中に入っていきます。山道は広いとは言えませんが、これまでのような狭い道とは違いますから、対向車が来たら、といった心配はありません。
広い駐車場に出てここからはまた石段の登りになります。
70m程の石段を登っていくと仁王門があり、中には傷みも無く綺麗な仁王像が睨みを効かせています。境内には鯨の霊を供養する碑もあるようで、いかにもかつて捕鯨で栄えた地の名残を感じさせます。少し横には室戸岬や太平洋を一望できる展望台があったようですが、残念ながらその案内には気がつきませんでした。
26個目の御朱印を頂き、下山します。

傷みのない綺麗な仁王像です(吽形像)
こちらは吽形像
境内の記憶は完全に飛んでいます

昨日、友人から連絡があり、出来たら奈半利の港にある「カゴオドック」に寄って写真送って欲しいとの事。
何故?と思ったけど、まぁ時間はどうにでもなるので、次の目的地は奈半利のカゴオドックにナビをセットしました。
彼は船の関係の仕事をしていましたから、以前、出張かなにかで来たのでしょう。若い時の思い出の地?
奈半利までは25Km程、30分チョットで行けそうです。
無事カゴオドックに着きましたが、どうって事ない風景です。何枚か写真を撮って送ってやりました。

カゴオドック

27番 神峯寺

迫力ある山門

奈半利港から神峯寺までは約10Km 30分もかからずに到着出来そうです。
この札所も標高450mとかなり高い所にあるようで、そこまでの道程が不安になります。いよいよ登り始めると道は急カーブの連続ですが、道幅は対向車があっても少しバックすれば何とかなりそうな感じです。かなり登ったと思った頃、いきなり駐車場に到着です。車も結構駐まっていますから、この人達が下る頃と時間が合わなくて助かりました。

烏枢沙摩明王像
カラフルな不動明王

駐車場からもまだ坂道を登っていきます。この坂道が半端な傾斜ではなく、凄い急傾斜なのです。ようやく山門を潜ると平らな境内に入りました。

しかし、その先にはまたまた石段が! それもかなり急な、長い石段です。
階段の斜面を綺麗に刈り込まれたサツキが埋め尽くしていました。まだ時期も早く花は咲いていませんでしたがこのサツキが咲いた時には境内はさぞかし綺麗になることでしょう。

正面にはまたまた石段が!
サツキが咲いたら石段登りも少しは楽に感じるかも?
本堂ではなく大師堂
満開のミツバツツジ

本堂へ参詣し、さて大師堂は?何処?
この札所は本堂と大師堂が離れていて、またまた移動です。大師堂への参詣も済み、さて納経所は?どうやらずっと下って駐車場近くにあるようでした。
神峯寺では上へ横へ下へと随分移動させられ、27番がようやく完了です。

手結港 可動橋

時間ギリギリで間にあいました

高知の手前の香南市の手結港にはちょっと変わった動きをする橋があるので、これは見てみたいと思い、事前に少し調べておきました。
橋が上がって船を通す形式の可動橋は全国に幾つかありますが、ここの可動橋はその開き方(上がり方)がチョット変わっています。
普通の可動橋は支点が両岸2ヶ所にあって、左右に開くのに対し、ここの可動橋の支点は片方にしかないのです。
次に動くのは11:00。この時間に上がっている橋が降りてきて12時までの1時間は下がったままになってしまいます。
神峯寺の駐車場で既に10時10分を過ぎています。カーナビによれば可動橋までの所要時間は約1時間になっています。
間に合うかどうかギリギリのようですが、結局、到着は11:01 になり、橋は既に下がり始めていました。
しかし、約10分掛けて下がりきるので、まだかなり高い所にありました。
動きは非常にゆっくりですから、殆ど止まっているように見えますが、よく見ると確かにゆっくりと下がってきています。

動画は倍速再生です。

しかし、よくもギリギリのタイミングで間に合ったものです。これも早速の御大師様の御利益かも?
さて、四国遍路に復帰です。

28番 大日寺

モミジに囲まれた山門
境内は静かでした。人が居ない!
納経所まえの庭園

この可動橋から次の28番大日寺までは約10Km、時間にして17分です。
そろそろ昼飯時なので、途中のコンビニで買ってきたカツサンドで昼飯です。
腹も膨れた所で、28番大日寺参詣。
山門は堂々とした作りで門を覆っている新緑の紅葉といい雰囲気です。山門までは写真を見て思い出せましたが、ここから先は本堂の写真を見ても記憶が......
取りあえずは28番大日寺の参詣を済ませ28個目の御朱印を頂きました。

29番 国分寺

山門はどこも立派です

大日寺から国分寺までもやはりそれ程離れてはおらず10分程度で駐車場到着です。広い駐車場です。少し歩いて仁王門前にいくと、これもまた立派な仁王門です。
門のずっと奥には柿(こけら)葺きの金堂が見えます。この金堂は国の重文にも指定されている貴重な建物となっていました。

重文指定の金堂
こちらの境内も静かです
本堂

この一帯は「土佐日記」の作者、紀貫之が国司として4年間滞在した場所としても知られ、大日寺の北東には紀貫之が赴任した屋敷跡も残されています。これは帰ってきてから知った事で、是非とも見てみたかったです!
納経所前の庭園に咲くボタンが見事な満開で、これを目当てに来ている人達も多いようでした。

満開のボタン
こちらは妖しい雰囲気のボタン

 

30番 善楽寺

次の善楽寺でいよいよ高知市。国分寺からは15分もあれば到着出来そうです。
平地にある寺なので、ここばかりは石段を登ることも無しで済みそうです。やたらと広い境内でどこからが境内なのかもハッキリしません。そんなわけで、参詣者にとっては楽な札所になります。それだけに特徴も無く、写真さえ撮ってありませんでした。
ようやく、キリのいい30番まで来ました。
今日中に高知市内を32番まで廻ろうと思います。

31番 竹林寺

竹林寺本堂

善楽寺から竹林寺までは9Km、所要時間は20分となっていました。しかしこの竹林寺までの道は家にいる時にもナビでシミュレーションしてみたのですが、何か途中でおかしくなってしまい、未だに無事に辿り着いたことはありませんでした。
実際の走行でも、何やら訳の分からない所を無駄に走らされているような感じで、何の為にこんなにグルグルと走らされるのが訳がわかりません。
随分遠回りをさせられたような気もしますが、それでも何とか駐車場らしきところに到着しました。ところが、ほぼ満車状態で、交通整理のお兄さんに竹林寺への行き方を聞いたら、空いている所に駐めて、少し歩けば竹林寺の西門にいく道があるから、との事でした。駐車して少し先まで歩くと教えて貰った、竹林寺西門へ下る坂道がありました。
下ると竹林寺の境内へと続く道がありました。

立派な五重塔
納経所まで降りていく途中にあった山門

五重塔もあり、今日は土曜日ということもあり、かなりの人出です。いつものように本堂と大師堂で勤めを果たし、さて納経所は?と、探してみましたが見あたりません。境内の地図を見つけて納経所の場所を確認したところ、正門の方にあるようで仁王門の外に出た所にあるようです。
という事は石段を下り、また上がってこなくてはならない事になります。
今日は石段を登った回数も結構多かったので、脚もいささか疲れ気味です。
正面から入ればこんな苦労も無かったのでしょうが、今改めて地図を見て正門の位置を確認しようと思っても未だにここにどうやっていけば良かったのか分かりません。

暑い!!

下まで降りて御朱印も頂き、再び本堂前に戻って、駐車場に戻ります。駐車場もさっきほどは混雑しておらず、どうやら一番悪い時間帯に来てしまったようでした。
ここには昨年NHKの朝の連ドラで放送された、高知が生んだ植物学者の「牧野富太郎博士」に因んだ植物園があるらしく、先ほどの混雑も竹林寺に来た人より、植物園目当ての人達だったようです。これも朝の連ドラの影響なのでしょうか。
さて、車に戻り、今日最後の「32番 禅師峰寺」に向かいます。

32番 禅師峰寺

山門の先にあった岩山

高知市内に入ってからは殆どの札所間の距離は似たようなもので、今回もナビでは7.2Km 19分となっています。
竹林寺の建つ五台山を下って東に走り、石土池まで来れば禅師峰寺はもうすぐ。
駐車場からはまた坂道を登ります。今日はこんなのばかりです。
山門前まで登ると、その先にはまたまた石段が!

人も居ない静かな境内です
ずっと西に明日行く予定の桂浜が見えています

大した数の石段ではありませんが、いったい今日は朝から何段の石段を登ったことでしょう。それ程大きなお寺でもないようですが、初代土佐藩主であった山内一豊も参勤交代で江戸に向かう際には必ずこの寺に参拝し、旅の安全を祈願したと伝わります。境内から西を見ると、明日一番に行く予定の桂浜も見えていました。
これで今日の遍路は打ち止めとします。

これで今日の参詣は全てクリヤーです

宿へ

昨夜、高知市内の、はりやま橋近くの宿をネット予約しておいたので、そちらに向かうことにします。
宿の駐車場は使えないようなので、akippaで駐車場も予約しておこました。
高知駅の近くなので道路も混雑しているのかもしれません。ナビによれば30分ほどで駐車場所には到着出来るようです。
ここまで走ってきた時間を考えるととても30分ほどで着けるとは思えなかったのですが、予定通りの時間で駐車場には到着しました。
宿までは5分ほど歩かなければなりません。必要な物だけバックに入れて宿に向かいました。ところがこの予約していた宿がなかなか見つからないのです。地元の人に聞いても首を傾げるばかり。
さて、困ったぞ。
落ち着いて地図で追い掛けてみました。確かにこの辺りなのですが......
歩いているうちにようやく見つかりました。しかし、予想していたイメージとはえらい違います。
でも、布団の上で寝れるのですから.....
チェックインして、フロントのおねえさんにはりやま橋への道を教えて貰いさっそく出掛けてみました。せっかく高知に来て何も見ないでお寺参りばかりでは勿体ないですから、せめて「はりやま橋」くらいは見ていこうと思ったわけです。

はりやま橋

やっと辿り着いた「はりやま橋」

宿からは近く10分ほど歩けば行けそうです。最後は地元の人に聞いてやっと見る事が出来ましたが、確かに聞かないと分かりそうもありませんでした。
はりやま橋以外でみたいものも無かったので、夜食とアルコールを仕入れて宿に戻りました。ゆっくり休む為に宿を確保したのですから、今夜は早く寝た方が良さそうです。
ところが、
部屋の遮音が全くダメで、隣にいる若い人達の話し声が同じ部屋の中にいるかように聞こえる始末。それも朝まで話が続いたのですから、こちらもゆっくり眠るなんて事も出来ませんでした。風呂もボディーソープさえ無く、エアコンは働かず、置かれていた扇風機は壊れて動かず。悪い所をあげればキリが無いくらいに見つかりそうでした。
昨日までの車中泊の方が落ち着いてゆっくり休めたのかもしれません。
僅かばかりの後悔.....
土曜日の宿泊を前日の夜取ろうとしたのが間違いだったようですが、やはりその時点でも空き部屋があるようではやはり何かの理由があったようです。早く予約をすればもっと良い宿が見つかったのでしょうが、いつ、何処にいるなんて全くわからないのが今回の旅なので仕方ありません。
おまけにこの宿の宿泊料が素泊まりでも結構な金額。自分の感覚ではその半額でも高いくらいに感じました。
しかし、これも忘れられない旅の思い出になりそうです。
コンビニのオムライスと日本酒で今日一日の締めとなりました。

 

 

四国遍路 3日目 18番恩山寺〜24番最御崎寺

四国遍路も3日目になりました。 朝起きた時、 何処?
思い出すまでに少し時間が要ります。
徳島市の眉山の山頂にいる事を思い出し、日の出を見てみようと再度歩いて山頂まで登ってみました。
しかし日の出はとっくに過ぎてしまっていて、徳島の街は既に陽が当たって春霞の中でした。今日も天気は良いようです。

いくら何でも起きるのが遅すぎました

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