先月、友人宅に行ったら、玄関の外にパソコンが置かれていました。どうするのかと聞いたところ、このパソコンは使うの止めたから要らなくなったとの事。
外に置かれていたので、動くかどうか心配はありましたが、軒下だから大丈夫か?と思い、このパソコンを頂いてきました。
今はとりあえずMacでWineを使って無理矢理動かしている、Windowsソフトの「カシミール3D」を正式なWindowsマシンで使いたかったのですが、これも動けば、の話です。
使うの止めたので、処分する為だったのか中身はクリーンな状態にしてあったようです。
仕事場の白い粉まみれになっていた本体とキーボードを綺麗にし、スイッチオン。
ありゃ、真っ暗なままだ!
やはりダメか、と思ったら、ディスプレイのスイッチが別にありました。
これをオンにしたら起動画面が出てきて、意外に短時間で起動完了。
Windows のリストアディスクからリストアしただけの状態のようで、中に余分なものは入っておらず、その為に起動がかなり速くなっているようです。
起動したのでスペックを調べてみました。
HD要領:500GB
メモリ:4GB
OS:Windows7
ディスプレイは縦横比 16:9 の 21inch液晶で本体と一体タイプ サイドの入出力端子は 音声(入力、出力) SDカードスロット 光学ディスクドライブ それに、このパソコンにはテレビのアンテナ端子が付いているのでテレビも見る事が出来るようで、この録画も出来るようです。
このパソコンは2011年に発売されたSONY の Vaioで、当時のWindowsパソコンとしたら標準的な仕様だったでしょう。
CPU がPentium というのが惜しい! 。
これが クワッドのi7 とか i5(これらの選択肢もあったようです)なら今でもかなりのスピードで動いていたかも。
それでも、デスクトップタイプだったのが幸いして今でも何とか使えるレベルのそこそこのスピードを保っています。
ノートタイプではグラフィックや心臓部のCPUはデスクトップ機と較べるとやはり劣ります。これは電力消費抑制の為で仕方ありません。
それにしてもWindowsってなんでこうも必要も無いアプリが起動しているのでしょう。
Windows の機能を使うよりこうした専用便利アプリで使い易くしようとしているのでしょうが、使いにくくしているだけのように思います。
Macに較べると自分の周りではWindows使っている人でメモリの増設している人なんて殆どいません。そんな彼らのメモリ容量は貧弱でせいぜい多くても4GB。
あまり余裕の無いメモリ空間にやたらとアプリが起動してしまっているのですから、使えるメモリは益々少なくなってしまいます。
まずは、この無駄なアプリケーションソフトの削除から始めました。起動時から働いてしまうアプリなんてもってのほかです。アプリケーションのアンインストールは「コントロールパネル」の中にありました。
VAIO 独自のいろいろなアプリがあって、これをまともに使おうとすると有料のようです。プリインストールされているアプリにはこの手のものが多いです。
こうしたものは全て削除。
必要最小限の物と、どういった働きをしているアプリなのか分からない物以外は殆ど削除。
ネット接続はWiFiは止めて有線Ethernet接続。やはり有線の方が圧倒的に早いです。
ほぼ綺麗になったところでディスクの断片化の解消です。
HDの中身は書き込んだり、削除したりしているうちに、一つのファイルでも幾つかに分断されて保存されるようになってしまいます。
この断片化をフラグメントと言いますが、これを連続して保存されるようにする断片化解消をデフラグといい、たまには行っておいた方がHDへの読み書きのスピードダウンも防げます。
カシミール3D
デフラグも済ませ、クリーンな状態になったVaio にいよいよ「カシミール3D」のインストールです。
カシミールはフリーソフトで提供されています。フリーソフトと言っても、その中身は驚く程の高機能。
まともに使いこなすには国土地理院から標高データなどをダウンロードしてこれを取り込む必要があります。
旧街道を歩いたりする時も、コースデータを作るにはカシミールが必要になります。
これまでにダウンロードしてMac で使っていた標高データを読み込ませる時、少しの苦労もありましたが、何とか完了。
Windows マシンでのネイティブ動作ですからMacで使うよりはかなり早いだろう!と期待していたのですが、思った程にはスピードは変わりありませんでした。
それだけに7年新しいMacの処理が早いという事なのでしょう。
ただ、終始地図画面を見ていますから、画面が大きいのは有り難いです。
図脳View2019
カシミールは何とかなったので、次は昨年から時々頼まれて行く、友人の仕事で使っているCADアプリ。
当然、本体は高価なものですが、図面を見るだけのビューアなら無料なのです。
2次元CADなのでこの年代のパソコンでもストレス無しに動きます。作図している訳でも無いので、軽くて当たり前なのかも。
ビューアと言っても、数値の測定機能は働くし、かなりの大きさまで拡大も出来るので、紙の図面よりは遙かに形をイメージ出来ます。
これから仕事の手伝いを頼まれても、図面のデータを前もっと家で見る事が出来れば少しは仕事内容の理解も早いかも知れません。
実はこのアプリを何とかMacで動かせないものかとカシミールと同じようにトライしてみましたが、これはインストール出来ませんでした。
Windowsマシンなら何の問題も無くこインストール完了。
GIMP
この後、グラフィックソフトの「GIMP」も入れましたが、これも問題なく動いています。最もGIMPはMAC版もあるのでこのパソコンに入れる必要も無いのですが......。
あーーー、イラツク!!
何とか使えるようになったVaioなのですが、イラツク事も度々。
まず、Windows が勝手にやっている事が多すぎます。いろいろなアップデートがあるようで、シャットダウンしようとするとアップデート中で電源を落とせない。
家ではいいですが、もし出先でノートパソコンを使っていたらどうなるんでしょう?
アップデートが掛かった次の起動にやたらと時間が掛かってフリーズ状態?と思ってしまう事もあり、一度は途中で電源を落とし、再度起動し直しました。
何をしているのか細かなメッセージを出して呉れればまだ良いのです、何も無しで勝手にやっているのだから、不安になるのは当然です。
この処理が完了するまでの時間表示とかは必要でしょう。
なんじゃ!このフォントは!
Webブラウザのフォントが酷い!!
今使っているのがMacBook Pro だから較べるのも酷なのですが、あの文字フォントの汚さには驚きます。少しでもフォントの表示サイズを小さくしたら目を悪くするかも?
自分にしたら頂き物のパソコンですから不満を言う立場でも無いし、使うソフトは3本程度ですからあまり関係は無いのですが、それにしても.....
メモリは上限の8GBまで増やしてHDも500GBくらいのSSDに換装すれば見違える程にスピードアップする筈ですが、そもそもWindows7 自体のサポートは来年早々で終了してしまいます。
そう考えると、このまま使うのがベストか?